株式会社ライモック

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組織を預かるということは、人を預かるということ

 残業過多やパワハラを含む必要以上のプレッシャーを人(組織)に与えることで、過労死やうつ病などに繋がる恐れがあります。肉体的・精神的に疲れている状態での深夜の帰宅途中に、交通事故にあったり、電車のフォームから落ちたりする可能性もあります。
 そして、能力の低い社員も当然組織の中には存在します。ましてや、優秀な人材から順位をつけると必ず最後に位置する人が出てきます。一番能力が低い人を切り捨てるのではなく、人並み近くに育てることやその人に向いている仕事を与える努力は必要になります。能力の低い社員を簡単に切り捨てるとその人の生活を奪うことになり、場合によっては、命を奪いかねません。

 部門長は、人を含めた予算を確保する必要があります。増員は、固定費の増加に繋がるので、経営陣との折衝は非常に困難なものです。そのため、増員は経営陣から信頼を得て、日頃から「彼なら期待以上の成果を上げる」と思われる存在になる必要があります。さらに、単に「組織の残業が多いから増員」では業務を効率化を求められるだけです。「毎年効率化を行い残業を減らしつつ、前年以上の成果を上げる」ことで、新たな業務やプロジェクトが任せられ、それに応じて増員の折衝がしやすくなります。実績をあげて、組織を大きくする(人を増やす)ことも部門長の役割です。

 最後に、会社はゴーイング・コンサーン(継続企業の前提)のもとに存在します。会社の基盤は人です。継続的な成長を目指すためには、会社の基盤である人が大切であり、業績のみを追求した組織運営をするのではなく、人を中心に組織運営をすることが管理職には求められます。そのことが『組織を預かる』=『人を預かる』ことを意味します。