株式会社ライモック

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残業を減らす

 管理職の仕事に、従業員の健康管理があります。部下が過重労働で体調を崩したり、うつ病になることのないよう気をつける必要があります。また、業務量などは自分を中心に考えるのではなく、個々の体力等を考えながら対処する必要があります。「自分の若い時は、日付が変わるまでに家に帰ったことがない」「土日も働いていた」などを基準にしてはいけません。
 そのためにも残業を減らす努力が必要です。しかし、単に残業を減らすことを目指すのではなく、①無駄な残業を無くすことと、②人によるバラツキを無くすことが大切です。
 無駄な残業とは、「みんなが残業しているから帰りづらい」「残業しない人は仕事量が少なく、能力が低い人」と感じないようすることが必要です。
 また、実務者は改善活動により、残業をなくすることを目指す必要があります。
 残業は必要悪です。個人・組織への期待が大きければそれだけ多くの仕事が回ってきます。そのため残業は悪であってもゼロにはできないものです。残業が「必要な時はやる」「必要ない時はやらない」とのメリハリが大切です。
 しかし、一度残業が多くなり、それが慢性化すると組織風土として定着してしまいます。そこで、残業を減らす場合には、毎月残業時間を公表することや改善活動を積極に取り入れ、それを評価するとが大切です。
 なお、人件費削減のみを目標として、残業を減らすことはよくありません。管理職など残業代が支払われない人に対しても時間外動労を評価し、残業をしない組織風土を目指す必要があります。特に、サービス残業や自宅に仕事を持ち帰ることがないよう十分に留意する必要があります。
 やはり、健康で元気な人が、良い仕事ができると思います。