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三現主義で信頼や一体感を築く

 三現主義とは、”現場”、”現物”、”現実”のことを示します。これは、”現場”に行って、”現物”を手に取って確認し、”現実”を目で見て事実を正しく知ることです。
 三現主義を疎かにすると、机上の空論が飛び交い、さらに、現場との距離感が開いてしまいます。

 経営企画など会社を管理する部門は、ライン部門である開発現場、生産現場、販売現場と連携する上で、3現主義は重要になります。会議設定や意見を求める場合、自分の都合の良い場所にメンバーを集めたり、メールのみの意見徴収では、本当の現場の意見が出にくいものです。実際に、現地に行って会議を行ったり、意見を徴収することで、思った以上の成果を上げることが出来ます。また、現場で直接現物や現実を見ることによって、その後のディスカッションなどでもイメージが湧きやすく、また、現場とのコミニケーションが取りやすくなります。

 また、ポジション(役職)が上がると、一般的に現場仕事から遠のいて行きます。いずれ自分の経験したことが昔話になってしまいます。そうなると、自分の考えと部下の考えにギャップが生じやすくなり、上司から適切な指示が出しにくかったり、部下が受入れにくい指示になってしまいます。上司はデスクから少し離れて、部下と同行するなど現場を知ることが重要です。

 経営企画部門や上司が現場に行くと、関連部署や部下が自分を正しく見てくれていると感じ、信頼や一体感が生まれます。三現主義は単に現実を正しく知ることだけでなく、現場に一歩近づくことが出来ます。