[前へ]
[080]
[081]
[082]
[083]
[084]
訊かれる前に言う
報連相の初めに出てくる「報告」。
管理職の仕事に業務管理があります。絶えず、部下の仕事の進捗を意識して、必要に応じてサポートを行い、期限内の業務の完了を促します。
そのため、最新の状況を把握する必要があるため、適宜、部下に業務の状況を確認します。
部下は実務を行ないなら適宜上司に報告を行います。
上司の「訊く」と部下の「言う」のタイミングが合っていれば良いですが、お互い業務を行っており、お互いのリズム・スピード・タイミングが異なるため、両者のタイミングが合うことは少ないものです。
部下の立場からは、上司から訊かれる前に言うことが、大切です。
なぜなら、
● 自分の考えをまとめた上で、適切に報告ができる。
上司から突然訊かれると、報告内容を適切にまとめて答えることができない場合があり、かつ、報告漏れが生じる可能性がある。
● 自分のタイミングで報告することができる。
上司から突然訊かれると、今行なっている仕事を一旦止めて答える必要があり、業務の効率が悪い。
上司より先回りして報告することにより、適切な報告と業務のスピードアップが期待できます。
上司としても、部下らの報告で都度仕事の手を止められるものの、早めに報告されることにより、自分の考えや方針をまとめやすく、上司の上司からの質問に対しても、すぐに適切な対応が取れます。
特に、業務の手を止めることに対して、上司は部下に「後で聴く」と言えますが、部下が上司に「後で話」とは言いにくいものです。
なお、会議等で報告する場合もありますが、会議はまで報告を溜めると、スピードダウンに繋がるので、チームメンバー全員への情報提供との意味で会議での報告は必要なものの、報告は上司へ適宜行うことが大切です。