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鯖そうめん【滋賀県】

鯖街道をもたらしたおかず

   滋賀県の湖北地方にある長浜に昔から伝わ郷土料理に「鯖そうめん」があります、この料理は、焼いた鯖を甘辛いしょうゆ味のだし汁で煮込み、その煮汁で味付けしたそうめんと共に食べる料理なのです。
 長浜は内陸部にありますが、若狭湾から京都へ鯖を始めとした魚介を運ぶためのルートの「鯖街道」あり、その「鯖街道」の途中にある湖北地域は、昔から鯖が手に入りやすかったようです。
 「鯖そうめん」は、田植えなどで忙しくなる5月の農繁期に、農家へ嫁いだ娘を持つ親が気遣い、嫁ぎ先へ焼き鯖を届ける「五月見舞い」というならわしがあり、田植えの時期には米を切らしている農家が多く、保存食として置いてあったそうめんを使って、その焼き鯖とあわせて食べたのが由来ともいわれています。
 ちなみに、「鯖そうめん」は、主食ではなく、「おかず」という位置づけで、ごはんと一緒に食べることを想定した、濃いめの味付けになっています。