仕事上のソーシャルサポート
ソーシャルサポートとは、社会的関係の中でやりとりされる支援(社会的支援)のことです。
その支援により、健康行動の維持や、ストレッサーの影響を緩和することができます。
一般的にソーシャル支援は、家族・恋人、友人、医師・看護婦など健康管理のプロの順に重要とされています。
しかし、仕事上のストレスはサポートする上司や同僚が家族たちより重要とも言われています。
ソーシャルサポートは、大きく分類すると次の4つに分けることができます。
<情緒的サポート>
「やる気」を起こさせ情緒的に安定させることを目的としたサポートです。
「声をかける」「励ます」「笑顔で丁寧に対応」などが情緒的サポートに役立ちます。
<道具的サポート>
実際に手助けを行うサポートです。
仕事を一緒になって片付けることや、人員や設備を増やすことも該当します。
<情報的サポート>
問題解決に役立つ情報を与えるサポートです。
上司や同僚によるアドバイスを行うサポートです。なお、問題が発生した後だけでなく、あらかじめ問題が生じないように忠告することも行われます。
<評価的サポート>
仕事や実績などを適切に評価するサポートです。
自分の行ったことが評価されると、自信にもつながり心理的に安定し、やる気も出ます。
適切な人事考課は評価的サポートとしても働きます。
サポートの立場にある人は、基本的に情緒的サポートを行いつつ、道具的サポートや情報的サポートを行い、実績や行動に対して評価的サポートを行うという包括的なサポートが大切です。
なお、道具的サポートや情報的サポートを、いつでも即座にサポートすることは、個人が主体的に問題解決に向かう動機付けを失う場合があるので、留意が必要です。
個々の業務スキルやメンタルを考慮すながら適切に4つのサポートを組み合わせながら行うことが大切です。