アンゾフの多角化戦略

　1957年にアンゾフは、製品と市場の二軸から成長戦略を4つに分類した「製品ー市場マトリックス」を提唱しています。そして、これがアンゾフの多角化戦略と呼ばれています。

(1) 市場への浸透
　既存市場において、既存製品の売上を成長させる戦略です。

(2) 市場の開拓
　新規市場に進出し、新しい顧客を開拓し、既存製品の売上を成長させる戦略です。

(3) 新製品開発
　既存市場において、既存顧客に新規製品を提供し、売上を成長させる戦略です。

(4) 多角化
　新規市場において、新規製品を提供し、売上を成長させる戦略です。なお、多角化戦略は、一般的にハイリスクハイリターンと言われています。
　さらに、多角化は既存事業の関連性より、水平型(現在と同じタイプの顧客を対象に新製品を提供する多角化)、垂直型(現在の製品の川上や川下に対する多角化)、集中型(現在の製品とマーケティングや技術の両方、又はいずれから一方に関連がある製品を、新たな市場に提供する多角化)、集成型/コングロマリット型(現在の製品と市場の両方とほとんど関連がない中で、新製品を新市場に提供する多角化)の4つに分類されます。