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ポーターの基本戦略

 1980年にマイケル・E・ポーターが発表した「競争の戦略」に示されている「3つの基本戦略」です。競合会社に打ち勝ち競争優位を築くための戦略で、競争戦略のフレームワークとして世界中で活用されています。

(1) コストリーダーシップ戦略
 ”規模の経済”や”経験曲線効果(経験の蓄積から効率性が増す)”により、コスト面で最優位に立とうとする戦略です。低価格を実現することで同じ価格の競合相手より高い利益が得られ、価格競争では大きなシェアを獲得するなど優位性を得られます。なお、価格競争では、安易で低価格でシェアを拡大するのではなく、競合他社を市場から追い出すほどのトップシェアを獲得し、その上で”規模の経済”や”経験曲線効果”により、大きな利益を得る必要があります。

(2) 差別化戦略
 自社の製品やサービスを競合会社と違う得意的なものと顧客が認識してもらい、業界での優位性を築こうとする戦略です。差別化には、ブランドイメージや製品の機能、品質、アフターサービスなどがあります。ここで、重要なことは、他社との違いを明確にさせることです。これを顧客が認識し、受入れてもらえることが大切です。

(3) 集中戦略
 特定の顧客セグメント(地域、顧客層など)、製品の種類などに資源を集中させ、特定のターゲットに対して、低コスト若しくは差別化あるいはその両方で収益性を高めようする戦略です。